医療費について知るべきポイント

看護師の給料は、患者が支払う医療費から支給されています。医療業界において、患者の治療に必要な医療費は、患者が加入する保険によってその大部分がまかなわれており、その報酬額は診療報酬という制度によって決められているのが実情です。

ただし、診療の内容によっては、医療費の全額が患者の負担になる場合もあります。一般的な医療行為に対する診療報酬は、2年ごとに改定されていますが、どこの病院であっても治療の内容が同じならば、診療報酬の金額に変わりはありません。しかし、自由診療に関しては事情が異なります。自由診療は保険の適用外であり、診療報酬に基づいた加算とは異なるからです。したがって、自由診療を積極的に行っているクリニックなどは、診療報酬によって医療費の大部分がまかなわれる医療機関よりも、多くの収入を得ることも可能になっています。ですから、高給与を手にしたいと思う場合は、看護師も診療費の多くが患者の自己負担でまかなわれている自由診療中心の医療機関に注目すると良いでしょう。

自由診療に力を入れている医療機関の代表といえば、美容外科が挙げられます。美容目的で受ける診療は、基本的に保険の対象ではないため、原則として患者が全額自己負担をします。しかし、美容外科を利用する人の数は右肩上がりで、特に女性には高い人気を誇っています。そのため、安定した経営状況の美容外科クリニックで働けば、看護師の給料も一般の病院より高額になる可能性は高いでしょう。